よくある刑事物かと思ったらまったく違った【ケープタウン】。重くて負の連鎖が苦しい南アフリカが舞台の映画です。
南アフリカ ケープタウンでラグビー選手の娘が殺害される。その事件を調べるのが主人公のフォレスト・ウィテカーとオーランド・ブルーム。
ふつうの殺人事件かと思ったら、彼女のカラダからある薬物が検出される。その薬物はケープタウンで頻発しているホームレスの子供失踪事件と関係していて・・・。
原作はキャリル・フェリーの推理小説「ZULU」。映画のタイトルは【ケープタウン】ですが、原題の【ZULU】の方がしっくりくるように感じました。
銃撃戦や乱闘シーンもハリウッド映画とは違う、恐ろしく目をそむけたくなるようなシーンが多いです。残酷で容赦なく、たぶん本当の犯罪はこんな感じなのではと思います。
アパルトヘイト政策がこの時代にまでずっと影を落としているのかと陰鬱な気持ちになりますが、観てよかった映画でした。
それにしてもオーランド・ブルームがアルコール依存症でやさぐれた生活をした刑事役。いままでのイメージとはまったく逆で驚きました。