バラに似た香りで女性ホルモンのバランスを整える「ゼラニウム」
日本アロマ環境協会と産婦人科医 対馬ルリ子先生(※)との共同研究で、 「ゼラニウム」の香りが更年期症状に効果的と発表されました。「ゼラニウム」は更年期特有の不定愁訴や不安感の軽減などに効果的だそうです。
いままでも「ゼラニウム」は、ホルモンバランスを整える香りとして知られていましたが、40歳~52歳の女性を対象にした研究の結果、精神面にも身体面にも効果が認められました。
アロマテラピー(精油)は、【なんとなく効いてるかも】というお守り的なイメージがありましたがそうではなかったんですね。
※ 対馬ルリ子先生
産婦人科医、医学博士。対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座院長。「NPO法人 女性医療ネットワーク」を設立し、女性の健康のための情報提供や啓蒙活動に従事。
更年期の基本のアロマ ゼラニウム
250種類以上の成分を含んでいる「ゼラニウム」。それぞれの成分が相乗的に働いて、カラダやココロのバランスを調整する作用があります。
カラダへの効果
血液循環を刺激して、疲労回復・倦怠感・むくみ・冷え・のぼせ・発汗障害(ホットフラッシュ)・ふわふわ感・動悸・イライラ・落ち込み・不眠・性欲の低下・こわばり・手首の痛み・肩こり・首こり・湿疹・頭痛などに効果的。また、肌・髪のうるおいがアップ。抜け毛が減少。
ココロへの効果
イライラ・不安感の低下。活気・活力の向上。
更年期のアロマ カラダの不調
更年期症状におすすめのアロマ「ゼラニウム」のほかにも、眠れない・眠りが浅い・疲れがたまる・肩こりなど色々なカラダの不調に合わせてアロマを選ぶのもいいですね。
アロマ(精油) | 効能 |
ラベンダー | 痛み・コリ・疲れ・不眠。自律神経のバランスをサポート |
ローズウッド | 疲労・ストレス緩和。免疫力をサポート |
ローマンカモミール | ストレス・肩こり・生理痛・腰痛・消化不良・便秘・安眠をサポート |
使い方
マッサージオイルとして使うとき
植物油10mlに好みのアロマオイルを1~2滴をブレンド。肩や腰などコリがひどい箇所をマッサージ
眠れないとき
ティッシュや枕カバーに好みのアロマオイルを1滴。
枕もとに香り置き、香りを吸い込みながらリラックス
更年期のアロマ ココロの不調
イライラする・落ち込む・憂うつ・だるい・気分が晴れない・キレやすい・めんどうくさい・人に会いたくない・つらいなど、ココロに効果的なアロマはこちら。
アロマ(精油) | 効能 |
ベルガモット | イライラ・不安・落ち込みを解消 |
ネロリ | 不安・心配・うつ気分に効果的 |
フランキンセンス | うつ・パニックなど効果的 |
使い方
イライラ・ヒステリーなど気持ちが落ちつかないとき
空間にアロマオイルを漂わせるのが効果的。
アロマランプなどで香りを吸い込みながら、リラックスできる空間を作る
落ち込み・憂うつな気持ちのとき
アロマバスでリラックスするのが効果的。好みのアロマオイルを1~2滴、バスタブに垂らし、ゆっくり入浴
不安・パニックがひどいとき
ティッシュ・ハンカチなどに1滴たらしておいて携帯するのが効果的。不安で心配なとき・ドキドキと動悸がしたり、パニックになりそうなときには、香りをかいで深呼吸。ゆっくりした呼吸を心がける
更年期に効果的なアロマのまとめ
女性の数ほど症状があると言われる更年期症状。「ゼラニウム」をはじめ、更年期の女性にとくにおすすめのアロマオイルをまとめてみました。
ただし、これはほんの一例。「ゼラニウム」が更年期症状に効果的とは言え、香りがしっくりこなければ、ほかの香りを選ぶのがおすすめ。苦手な精油を選ぶのは逆効果です。
また、アロマオイルを選ぶときには植物精油100%の高品質なものを選びます。合成香料では効果がないので、アロマオイルを扱っている専門店などで香りを選ぶことが大切です。雑貨屋さんなどで扱われているアロマオイルは合成香料のものもあるので気をつけたいですね。