心と体のバランスは脳の視床下部からのホルモン分泌の指令がカギを握っています。女性ホルモンの分泌量が減少したり、分泌のピークが乱れたり、「ホルモンバランスが乱れる」と生理前症候群もひどくなります。
- 生理が遅れる
- 経血が多くなる、少なくなる
- 生理期間が長くなる
- 生理痛がひどい、重くなる
などの症状もホルモンバランスの乱れが原因です。
女性ホルモンの分泌をコントロールしている脳の視床下部は自律神経や食欲、性欲、睡眠などの基本欲求などもコントロールしているため、自律神経の乱れが女性ホルモンの乱れを引き起こしたり、女性ホルモンの乱れが感情や睡眠に影響を及ぼしたりとお互いに作用しています。
ホルモンバランスを整えるためには、心と体の両方をケアすることが大切ですね。睡眠時間や食生活、運動、ストレス解消など生活スタイルを総合的に見直す必要がありますが、一度にいろいろ取り組むとかえってストレスを感じるときには、簡単にできるアロマ(香り)を利用するのも手っ取り早い方法です。
ホルモンバランスを整えるアロマオイルなどを利用すれば手軽!香りを嗅ぐというちょっとしたことで、女性ホルモンのバランスが整い、気分もリフレッシュ。血流促進効果なども期待できるから実用的です。
ティッシュにアロマを垂らして香りを嗅いだり、入浴するときに湯船に2~3滴エッセンシャルオイルを垂らしてアロマバスにするのもいいですね。浴室にアロマの香りが漂うのもリフレッシュできますし、カラダも温まるのでリラックス効果が高いです。
ホルモンバランスを整えるアロマ
ホルモンバランスを整える香りもいろいろありますが、基本的には自分がリラックスできる香りを選ぶことが大切です。代表的な香りを紹介します。
バラ(ローズ)
昔から女性の美容と健康のために使われてきたローズ。気分を明るく高揚させ、幸福感を感じられる香りの代表格。
月経前症候群(PMS)や月経前不快気分障害(PMDD)のほかにも、更年期症状のイライラ、うつなどの沈んだ気持ちをやわらげてくれる働きに優れています。
また、女性生殖器への作用も高く、ホルモンバランスの改善、子宮強壮、血行促進作用があり、生理痛や生理不順を整える働きも。
ゼラニウム
バラに似たやさしく甘い香り。イライラを鎮め、心のバランスを整える働きに優れています。血行促進、肩や腰の痛み、むくみを緩和する働きも。ホルモンバランスの調整作用があり、月経前症候群のイライラ、更年期症状にも人気。
クラリセージ
心を落ち着かせ、明るい気持ちにしてくれるアロマ。ホルモンバランスの調整と子宮強壮作用が高く、生理が遅れることが多い時や更年期症状にも人気。
イランイラン
緊張やストレスを解きほぐし、リラックス効果の高いアロマ。ホルモンバランスの調整と子宮強壮作用。また月経周期を調節したり、生理痛をやわらげる働きも。
ホルモンバランス アロマを選ぶときの注意点
「女性ホルモンに効く香り」、代表的なアロマを紹介しました。ただし、ホルモンバランスに効くアロマの香りが苦手だったら、自分の好みの香りを選ぶのが基本。
また、アロマは合成香料ではなく、天然香料を選ぶのが大切。合成香料は吐き気や不快な気分を引き起こすことも多いので、信頼できるアロマショップで購入することが大切です。
ニールズヤードや生活の木など、ショップに足を運べそうだったら、実際に香りを嗅いでみて、自分にしっくりくる香りを選んでみるといいですね。