【クローザー シーズン7(14話)】
最終回21話まで残り少なくなってきました。
【クローザー シーズン7 第14話】は『絶たれた未来(Road Block)』。犯人を見つけるいつものパターンとは違い、最初から犯人が分かっているストーリー展開です。
その犯人は警察委員の妻 ゲイル・マイヤーズ。身内の犯罪、しかも警察トップの妻のひき逃げ事件に、最初は及び腰のポープ。
身内の妻を追い詰め逮捕となれば、署内での扱いがひどくなり、キャリアにも響くということなんですね。
以前にも飲酒運転を起こしていたゲイル・マイヤーズ。そのときのことも記録には残されていません。『expunged(削除)』、飲酒運転の詳細は消されていました。権力のある人間に忖度するのはどこも同じですね。
でも、そんなことは眼中にもないブレンダ。最初からゲイル・マイヤーズの起こした飲酒ひき逃げ事故だとにらんで彼女を追い詰めていきます。
彼女が乗ったエレベーターの扉が閉まったとたんの「what a liar!」。あの言い方には笑ってしまいました。
しまいには、食事をしていたレストランのラテン系ウエイターが車を盗み、ひき逃げ事故を起こしたとまで言い出したゲイル・マイヤーズ。これにはポープも黙ってはいません。
警察委員のトップである夫 ジェイ・マイヤーズを黙らせ、ビシッとゲイルに釘を刺します。
最後の取調室での娘さんとの会話は辛い・・・。「ママが捕まればパパが首になる。父はいつも家にいない。ママのことは自分が世話しなければいけない」なんて。
こんなことを子供に言わせてしまうアルコール依存症。依存症患者は周囲の人間に罪悪感を抱かせてしまうものなんでしょうね。
それにしても、ゲイル・マイヤーズを演じたエリザベス・パーキンスのうまいこと!こんな人いる!と唸ってしまう上手さです。
警察委員のトップと結婚。妻という人生に全てをかけてきたと言っていましたが、自宅にいることの少ない夫との生活が満たされなかったのか。ここまでアルコール中毒になるとは。プライドの高さが物悲しくなった14話でした。
断酒会(AA)に15年通っているフリンも今回は最初から最後まで出番が多かったです。